日曜日。

私は『澤田美容外科』の前に立っていた。

・・・

呼吸を整えて、

ドアに手をかけた。

・・・?!!

私の手の上に、

もう一つ大きな手が覆いかぶさった。

私は驚き、横を見上げた。

「なんで?」

そう問いかけると、

「付き添うことにした」

・・・と、

訳の分からないことを言い出す、

秀明の姿がそこにあった。

・・・

「ふざけてるの?」

そう言って秀明を睨む。

「至って本気。

千波は言い出したら聞かないから、

襲われないように、護衛」

そう言って微笑む秀明。

・・・

秀明は心配性。

私はため息交じりに、

「何で襲われるのよ?

病院の先生に・・・帰って」