病院で講演をすると言い出した時、

敦紀は反対するかな?

そう思った。

・・・

敦紀にとってはこれが仕事。

・・・

そんな事をすれば、

妨害になるかもしれない。

・・・

だから、

この講演の話しを、

なかなか切り出せないでいた。

・・・

でも・・・

・・・

とある患者さんが、

待合室で泣いていた。

・・・

失礼かと思ったが、

そこに行き、話しを聞いた。

・・・

私も色々悩んだことや、

克服法をその彼女に教えると、

嬉しそうに微笑み、

感謝の言葉を言ってくれた。