そっと唇を離すと、

頬を赤らめた千波がいた。

・・・

想いなど、

絶対通じないと思っていた。

・・・

それが今、

愛する彼女から、

忘れらない告白を受けた。

・・・

こうして自分の腕に抱けることが、

どれだけ嬉しいか。

千波に伝わっているだろうか?

・・・

「千波」

名前を呼ぶと、

首を傾げて微笑んだ。

・・・

何でそんな可愛いしぐさが出来るのか。

・・・

それ以上は何も言えなくなって、

オレは千波を抱きしめた。