「じゃあ~次は俺の言うこと聞いてもらおっか
なぁ?」
あたしの方を見てニヤッと笑う。
和樹くんー…
怖いよ…
その笑顔不気味だょお……
「とりあえず何か買うか…?」
あたしは、
小さく首を縦に降る。
さっきから首に腕を回したままだから、いつもより近い距離に緊張してしまう。
「何が良い?」
「…っじゃぁ、ブドウジュース!!」
「敦美はブドウ好きだな…そーゅうとこ可愛い
と思うよ」
首を傾けて、
あたしに顔を近づけてくる。
「なに言ってんのよ……」
和樹の視線から逃げるように顔を反らす。
「ホントのことだけど?」
キュン…
もぅ……
恥ずかしいこと、さらっと言ってのける和樹。
気がつけば、
周りのことなんてどうでもよくなっていて……

