「お前の違うは、そうって言ってるようにしか
聞こえないんだよなぁ?」
ぅわぁあぁ………
大きな勘違い。
「違うもん……」
て、ていうか……
早く着替えたいし……
「一回出てってよ……もぉ…」
もう一回言ったら、「しゃぁねーな…」って渋々出ていった。
「全く……」
和樹が出ていったのを見届けると、
素早く着替えを終えた。
「ふはっ…」
「やっと出てきたな、ほら行くぞ?」
え、え…?
ホントに行くの?
「当たり前だろ?」
そう言ってあたしの前に手を出す。
それを遠慮がちに掴むと、
クンて引っ張った。
その拍子にバランスを崩して和樹の方に倒れこんだ。
「わっぷ……」
「なんか積極的だな?」
違うでしょ!?
これは、
和樹が引っ張ったからでしょ…
「もぉっ」
軽く和樹を睨む。

