でも、
和樹はちょっと本気みたい……



「ちょっ……」



あたしの首に腕を回してグンと近づけてくる。



ぅわ……



再び近いよ……



「なぁ、襲われてーのか? ん?」




クッとあたしの顎を持ち上げる。




「ばっ……バカ……」



耐えられなくて視線を反らす。




「反らすなよ…ちゃんと俺のこと見ろよ…



どうなんだよ」




うん。

なんて言えるわけないのに、
それは、和樹が一番わかってるでしょ!?



って

反抗しようと思っても顔が近すぎて何にも言えなくなる。



「ちがっ………ぅ…」



そう言うのが精一杯。