「うん…」




さっきまで、溢れそうだった涙もいつの間にか引いていて。



今は、笑顔がこぼれる。



「じゃあ、約束な?」


ついさっきまでは、悲しそうな目していたのに、なぜか意地悪そうな目をしてる。




へ…?
な、なにかされるの…?



「う、うん」



とりあえず、返事をする。



するとー…



一気に顔を近づけてくる。




チュッ…


静かに重なる唇。



「ん…」



久しぶりの和樹のキスに、すでに溶けてしまいそうになる。



ギュッとあたしの頭を押さえて角度を変えて何回もあたしにキスを落としてくる。



それを、
ただ受け入れるあたし。


幸せ。