嫌でも目に入ってしまうのは、 一人だけ雰囲気が違うから。 和樹はいつだってそうだった。 他の人にはない独特の雰囲気をもってるんだ。 「今日くるの遅かったじゃん! 心配したんだ からね!?」 「あはは…ごめんね、寝坊しちゃった…」 視野に和樹がいるだけで無意識にそっちを見てしまう。