「ふぅ……」
小さくため息をついて、
呼吸を整える。
「さぁて、行きますか?」
立ち上がって、あたしに手を差しのべる。
遠慮がちにその手を掴むあたし。
「顔赤いけど熱でもあんのか?」
ふとあたしの顔を見てそう言った。
顔が赤いのは和樹のせいです!!!!!!
叫んでやろうと思ったけど、止めた。
「なんかあったら、ちゃんと言えよ?」
なんて、
急に優しくなるんだから……
冷えかかった頬がまた熱をもち始めた。
「ぅん……」
あたしは俯きかげんで頷いた。
そして、
和樹と手を繋いだまま屋上を後にした。
告白タイムまで、
後15分ー……