「何とか言ってみろよ?」




ちょっと首を傾けて聞いてくる和樹にさっきから、心臓が壊れそうなくらいドキドキ言ってる。



「言えるわけ……っん!?」




"言えるわけないでしょ!?"



って言おうと思った瞬間に口を塞がれた。




静かな屋上に二人の荒い息遣いが小さく響いた。





「っ……」





「声、押さえんなよ? お前の声ちゃんと聞か



せろ」



「無理……」




息が苦しくて若干涙目になりながらも訴えてみるけど、




「その目、誘ってんのか?」




全く違う。



てゅうかどこまで、あたしをキュン死にさせる気よ!?