年下王子に溺愛されて








…はぁ、はぁ。



ずっと帰宅部で運動経験なんてほとんどないのに。


久しぶりにこんなに走ったな…。


知らない間に足がどんどん進んで、いつの間にか屋上にきていた。
ここは、ちょっとだけの間だけど、怜也との思い出の場所…


同時に桃ちゃんに嫉妬しちゃった場所でもあるけど…。



よりによってなんでここにきちゃったんだろっ。


私、バカだなぁ…。



余計に涙が止まらなくなって。



私は一人屋上で泣きじゃくった。