ラベンダー畑おぼえてる?

 すると、道の反対側から自転車に乗った一人の男がすごいスピードで二人に駆け寄り、自転車から降りると声をかけてきた。


「おーーい、るい」

「…………雅明、雅明じゃん」

「まだ学校から帰ってないわけ?ヒマだねー」


「雅明こそ、何してるのこんなとこで」

「父ちゃんの手伝いで配達の帰…………」


 この時、雅明はただなる視線を感じ、その視線をする方を見ると奈緒が雅明をヘビのように睨んでおり、雅明はビビった。


「えっと、るいと同じクラスの……………松本さんだっけ?」

「そうだよ。雅明知らなかったっけ?」

「あの…………こんにちは」


 あまり面識のない奈緒に挨拶をした雅明、それに対して奈緒は何故か邪険な顔。

 るいもこの後どういう風に話をしていいかわからず、微妙な空気が流れていた。