ラベンダー畑おぼえてる?

 その事にるいは気付いていたが奈緒は全く気付いておらず、さっきのガマンからか話す声も大きくなっていく。


「奈緒………そろそろ帰ろうか?進路相談で遅くなっちゃったし」

「もう帰るの?」

「うん早く教室から出よう」

「でも外寒いからもうちょっとだけ教室にいよう」

「で、でも………」

「うん?」

「あっち見てくれる…………」


 るいが指をさした先には受験生が勉強をしており、それを見た奈緒はポンと手を叩く。そして、奈緒はある事を思い付いた。


「な、奈緒?」

「るいちゃん、しーだよ」


 奈緒は先ほどみたいにるいにベタベタし、るいは大声を出すことが出来ずに困惑。


「るいちゃん〜〜」


 奈緒はさっきのような虫の息のような小さな声を出し、やたらめったら甘えた声。