ラベンダー畑おぼえてる?

「どうだった?進路問題なかった?」

「……まあね。成績も何とか大丈夫だろうって」

「そう、よかったね」

「まあ…………ね」


 ココアを一口飲んでホッと一息をつく。だけどるいの表情は晴々でない。


「ねえ、奈緒って悩みとかある?」

「ん?どうしたの突然?」

「いやいい。今のなし」

「そう……………そうだ、昨日のスイーツの話の続きなんだけど」

「ストップ!!」

「え?」

「スイーツ食べたくなるからやめて」

「ええ〜〜」

「わかったわかった。終わったら一緒に行ってあげるから」

「うん!受験終わったら一緒に食べに行こうね」

「おごりじゃないなら行かないよ?」

「おごり?うんとだけ返事しとくね、おごらないけど!?」


 奈緒の声は自然に大きくなり、周りの受験生は奈緒を睨みつけるように見ていた。