ラベンダー畑おぼえてる？

　中には進路や就職に必要な資料が図書館のように整理されており、中央のテーブルは極秘と書かれた資料。

　荷物を近くの棚みたいなとこに置き、中央のテーブルがあるイスに座った。

　野田は事前に見ていた資料を再度目を通し、うんうんと内容を確認。

　るいは何を聞かれるかは大体わかっていたが、それでも不安だった。


「小島！」

「は、はい！？」

「じゃあ始めるけど、お前はこの大学受けるんだったよな？」


　野田はるいの進路先が書かれた資料を確認のために見せ、るいは間違いがないか目を通した。


「…………はい、ここを受けます」

「…………今の小島の成績なら大丈夫だし、先生からは特にない」

「……………そうですか」

「ん？」


　歯切れの悪いるいの返事に野田は反応したが、あまり気にしている様子はなく、資料に目を通した。