麻理はあかねの頭を撫で、るいや奈緒もあかねに近づいて頭を撫でた。


「ウチ、ウチ、怖か………てん」

「よしよし。私があかねちゃんを守ってあげるね」


 麻理はあかねに優しい笑顔を見せ、あかねはその言葉に安心したのか、落ち着きを取り戻す。

 夏休み初日、四人の夏はまだまだ始まったばかりであった。