ラベンダー畑おぼえてる?

「お………遅れ………てごめんな〜」


 たくさん汗をかいたあかねは、手をパタパタさせて体温を下げようとするが、体温はすぐに下がらず、汗は吹き出すように出ている。


「遅かったね。今からオダマリ!って連呼しようとしたのに」


 微笑みながら麻理を見る奈緒は残念そうな声を出す。麻理は奈緒を睨めつけたが、奈緒は無視。


「ごめんな〜、ウチの用があって手伝っててん」

「よかった、ウザ子はるいちゃんに変な事するとこだったよ」


 仕返しとばかりに麻理は奈緒の顔を覗きこみ、また一悶着ありそうな雰囲気。

 るいはまたオロオロしだし、あかねはあかねでニヤニヤとしだした。


「オ〜ダ〜マ〜リ」

「ウザ!ウザ子のウザウザビームだ〜」


 二人は一歩も引こうとしないので、あかねはまたニヤニヤしてしまい、るいはオロオロ。