ラベンダー畑おぼえてる?

 するとるいの身体が重くなったのを感じ、うっすらと目を開けると上には奈緒が乗っており、奈緒自身が起こせて嬉しいのか、笑っている。


「おっはよー、るい」

「ウザ子、るいちゃんが可哀相だよ」

「オダマリ!」

「ウザ子!それやめなさい!!」

「オダマリ!それやめなさい!!」

「それならオダマリはやめなさい〜」


 るいの上で奈緒と麻理は言い争いになり、その怒鳴り声で完全に目を覚ました。


「………………あかね………ちゃんは?」

「遅れるって!それよりるいちゃん、奈緒って金メダル級にウザンソーヴだよね?」

「…………………え?」


 困った顔のるいの横で奈緒は違うという答えを待っているのか、上目使いでるいを見ていた。

 どう答えたらいいかわからないるいは何も言えず俯いた。