「けってい〜!なら私たちはいつ式あげようか、るい?」

「………………誕生日」

「誕生日?」

「・・・・・」


 恥ずかしいのか、るいは顔を真っ赤にして前を向き、表情もどことなく固い。


「………私はまだ先だからるいの誕生日でいいかな?」


 るいは大きく頷いて頭を一回深く下げ、奈緒の言葉に同意。

 奈緒は嬉しさのあまり更に抱きしめ、その様子を見ていたあかねは麻理に擦り寄った。


「な〜、な〜、ほんならウチらはいつ式をあげようか〜」

「それなら私お嫁さんね」

「え〜〜、ウチおしとやかさかい、麻理がお婿さんになってー」

「な、私かって奈緒がいないならおしとやだよ。だから………」

「麻理がやってよ!お・願・い!」


 腕にしがみつき、色声で甘えるあかねに麻理は照れてしまって反論出来ない。