ラベンダー畑おぼえてる?

 一方、あかねは何でケンカをしたのか思い出そうと頭をひねってじーっと考えた。

 が、理由を忘れてしまったあかねは考えるのをすぐにやめ、手紙の方に顔を戻した。


「ま、書き忘れただけやろう」

「…………それはないと思います。お姉ちゃん、奈緒さん、いえ、『ウザ子は1番の友達』って言ってましたし………」

「へぇ?」

「奈緒さんにはるいさんがいたから、僕にだけ教えてくれて………」

「何か恋愛みたいやな」

「・・・・・」


 それから二人は何を話していいかわからず、ただただ時間だけが過ぎていく。

 その時、一階から振り子時計の音が聞こえ、あかねは勤の部屋にあった時計に目をやった。


「あ、もうこんな時間やん。帰らんとな」


 あかねは持っていた手紙を綺麗にたたみ、缶にその手紙をもとあった場所へ。