ラベンダー畑おぼえてる？

「『もしもさみしくっても、るいちゃんやあかねちゃんがいるから大じょうぶだと思います』…………いやー、テレるー」


　再びテンションが上がったあかねは、言い慣れなていない用語を口走り、照れ隠し。

　しかし、勤は何も言わずに目をつぶったままであかねは再び手紙を読むのを再開。


「『ワタシが大きくなったら、お店やさんをしているので、るいちゃんやあかねちゃんがさみしくなったときは、お花やケーキで元気にしてあげてください』………うんうんー」


　勤はゆっくりと目を開けると麻理の手紙一点に注目し、あかねがテレている顔がうっすらと確認出来た。


「何や、やっぱ麻理はウチの味方やな」

「あの…………あかねさ………」

「まあ待て待て、落・ち・着・け！」


　しかし、落ち着いていないのはあかねの方であり、しばらくこの手紙に酔いしれていた。