ラベンダー畑おぼえてる?

「なるほどな。宿題はコツコツやらんと」

「いえ、お姉ちゃんは早く終わったみたいなんですけどどこかに頼まれて」

「頼まれた?誰に?」

「………誰かは聞いてないんですが、家に出られないからって」

「そ、そ、そ、そうなんや。い、いやー、迷惑なやつも、お、おるんやな」

「・・・・・」


 明らかに動揺しているあかね。勤はその表情を見た瞬間、事の真相がわかったがあえて何も言わない。

 早くこの話を終わらせようとしたあかねは、勤が持っている種の袋を奪い返すかのように自分のところへ。


「ま、まあ、コレは置いといてやなー、さ、さ、さ、早速手紙でも見ようやー。勤も気になるやろう?」

「・・・・・」

「な、何なん?」

「いえ………………」


 白い目であかねを見つめている勤はじーっと目線を外さなかったが、あかねはそれを無視。