部屋に招かれたあかね、勤の部屋は漫画や雑誌やゲームやらで物が散乱し、全く足の踏み場もない。

 勤はそれらの物を払いのけるかのように部屋の隅っこにやると、あかねが座れるスペースを作った。


「…………何か勤の部屋、エライ事になっとんな」

「すみません」

「謝るのは後々、それよりたいむかぷせるは?」


 すると、勤はまた物を掻き分けるように払い、部屋にあったクローゼットをオープン。

 中は部屋以上に物がたくさん入っており、今にも倒れてきそうなほどぎゅうぎゅう詰め。


「……………えっと」

「つ、勤、手伝おうか?」

「大丈夫です。あかねさんはそこで待ってて下さい」

「そ、そやな………」


 どうしたらいいのかわからないあかねは物が落ちてこないよう祈りながら、早くタイムカプセルが出るのを待った。