それを見逃さなかったあかねは、勤をじーっと目線を外さず、勤はそれから逃げるかのように目線を逸らす。


「やっぱり勤が隠しとったんやな?」

「な、な、何を馬鹿な………」

「もうウソはええから。で、何処にあるん?」

「し、知りませ…………」

「…………なら聞くけど、何でたいむかぷせるがお菓子の缶って知っとん?」

「え?何でと言われても………」

「麻理に聞いたから知ってたんちゃう?じゃないとあの缶がせんべいの缶って絶対にわからんし!」

「それは…………、その………そう、るいさんがそんな………」

「またそのクセ出とる。それにやな、るいはそんな事一言も言ってへんよ!」

「そ、そんな事は……………」


 慌てた勤は目をあちこちキョロキョロさせるばかりで、反論もウソをつく事も出来ないほど焦っていた。