ラベンダー畑おぼえてる?

 すっかり暗くなった辺りは数メートル先も見えず、ケータイで時間を確認すると結構時間が経過。


「もうこんな時間か……………るいに奈緒、悪いけどウチ先に行くわ〜」

「あっ……………」

「うん?るい何か用なん?」

「…………ううん、またねあかねちゃん」

「そんな悲しい顔せんの。忙しい言うても、明日学校で会えるんやしー」

「そうだね………ゴメン、また明日ね」

「また明日学校でな…………」


 あかねは暗い闇に消えていくかのように、少し距離が離れるとその姿形は全く見えず、足跡だけがあかねがまだ近くにいる事を証明した。


「るいちゃん………、私らも帰ろうか」

「・・・・・」


 何も反応しないるいの手を引いた奈緒。いつもなら笑顔を浮かべながら手を引くが、今回はそれがなかった。