ラベンダー畑おぼえてる?

「おうおうおうー、ねえちゃんら何かワシの土地に用かい?」

「いえ………、あの………………特には…………」


 るいは奈緒とあかねに助けを求めるがあかねは他人のフリをし、口笛を吹いている。

 そして、奈緒はるいに駆け寄ろうとするが恐怖と疲れで足がおぼつかない。


「わかっとる思うんやけど、人の土地勝手に入ったらいかんとか知らんわけないよな?」

「し、し、し、知ってます!?」

「なら何かねえちゃんら入ろうとしてたやろう!?どないわけあんねん!!!」

「………いや、その…………その………」


 完全に涙目になっていたるいは思わずその場で泣きそうな状態。

 すぐにその場から逃げたかったが足はガタガタ震えており、三人はどうする事も出来ずにいた。

 その時、遠くからるいを呼ぶの声が聞こえ、るいはその声の方向を向いた。