ラベンダー畑おぼえてる?

 よほどノドが渇いていたあかねは、勤の分では足りず奈緒の分も飲み、ようやく落ち着いたようで、顔が緩んだ。


「なあーるい、今日麻理家で何あるん?」

「………うーんとね、私も……」

「何や、じゃあ呼んだの誰なん?」

「勤君………」


 あかねは横にいた勤を見る。勤はあかねに見られて恥ずかしいのか、目線を合わす事をしない。


「勤、何か用があってウチら呼んだんやろう?」

「………お姉ちゃんの事なんですが……」

「え!まさか麻理帰ってきたん?」

「いえ、その………、皆さんから連絡とかないのかなって思うって」

「ウチらに?あるわけないやん。あったら会いに行くし」

「そうですよね…………」


 僅かな希望を期待していた勤は落胆し、るいや奈緒も麻理に会えるかもしれないと思っていた事もあって、ショックを隠しきれない。