ラベンダー畑おぼえてる?

 小さいお盆を持って奈緒と勤のとこに行くと、二人はお見合いしているかのように緊張しているのがわかった。


「お待たせー」

「すみませんるいさん」

「ううん。それより何か話した?」

「特には………」

「そうなんだ………そうだよね」


 るいは二人にお茶を渡すと近くに座り、三人は話すタイミングを伺っている。


「勤君、学校楽しい?」

「まあ…………」

「そう…………」


 なかなか会話は繋がらないまま、時間だけが過ぎていき、何も話す事がない三人。

 その時、一人の人物が大きい声をあげて勤の自宅に入って来た。


「おじゃましま〜す」

「あ、あかねちゃん」

「何やるい、お通夜みたいに暗いな」


 あかねはお構いなしにその場に座り、勤からるいがついできたお茶を取るようにそれを飲んだ。