ラベンダー畑おぼえてる?

 しかし、奈緒は二人の仲を怪しんでいるおり、前みたいに雅明だけを睨んでいた。


「行きたい場所があるんですね小島さん」

「うん、………いや、はい。麻理ちゃんってわかる…………わかります?」

「麻理ちゃん?」

「私らが1、2年生くらいまでいた子だけど、忘れ…………覚えてませんか?」

「あーあ、いたよう…………いましたね。でも、確か転校しなかった………しませんでした?」

「麻理ちゃんは…………ね」

「え?麻理ちゃんはって何?」


 理解する事が出来なかった雅明は思わずいつもの口調になるが、気付いていない。


「麻理ちゃんと麻理ちゃんのお母さんだけなんだ。どこか遠くに行ったのは………」

「・・・・・」


 それ以上深く聞けなかった雅明は押し黙り、るいもいやな過去を思い出してせいか苦痛そうな顔に。