ラベンダー畑おぼえてる?

 奈緒は黙々と夏休みの宿題を進め、麻理もしばらくその場から動かなかったが、すくっと立ち上がると自分の席に戻り、宿題を再開。


「もうー、麻理も奈緒も頑固もんやな」


 ヤレヤレとあかねは再び寝転がろうとした時、るいが突然席を立った。


「ん!どうしたんるい?……もしかして」

「・・・・・」


 が、るいは三人のやり取りを聞いていなかったようで、四角い箱に手紙を入れるために立ち上がっただけであった。


「なんや手紙か、おもんな」

「?」

「まあええわ、ウチまたお菓子持ってくるから待っといて〜」


 先ほどのあかねの一言に少々ムッとしてしまったるい。でも、お菓子を持ってくるという言葉で、ムッとした気持ちは一瞬で消滅。

 あかねはおばちゃんのような掛け声を出しながら身体を起こし、部屋から出ていった。