ラベンダー畑おぼえてる?

 事情を全く知らないあかねは相変わらずニヤついており、ニヤニヤと麻理を見ていた。


「ほんなら、ウチらは先に入れてこう」

「あかねちゃんからでいいよ」

「ホンマにええん?じゃあ、お先…………それより、麻理は宝もん何を入れるん?」

「私は……………秘密」

「教えてや〜、減るもんちゃうしー」

「10年後に…………」

「ハァ?10年後はウソ…………、う、う、うんそうやな」


 あかねはるいの方向に目をやる。と、るいはよほど書く事に集中しているようで、頭を抱えていた。


「あかねちゃん、声大きい」


 また小さい声で話す麻理にさすがのあかねもすまなさそうに謝り、箱に手紙と宝物を投入。

 あかねが箱に入れた後麻理も続けて入れる。あかねはやることやったためかどっと疲れたらしく、その辺に寝転がった。