ラベンダー畑おぼえてる?

 それから少しして頭だけを動かし、部屋にあった目覚まし時計で時間を確認。

 それを見た途端、るいは一気に目が覚め、勢いよく身体を起こした。


「1時間以上経ってる!あ〜もう、奈緒のせいで〜」


 制服から普段着に着替えると学生カバンから参考書を出し、慌てて英語を勉強。


「え〜と、ここはtheだから……」


 るいは今朝の教室同様、シャーペンを走らせる。基本を忠実に何度も反復し、頭に入れるために声に出しても覚えた。

 しかし、時間がたつにつれて書くのも声に出すのも面倒になり、同じ姿勢を長時間している事もあって、疲れがたまりため息を吐く。


「ああ〜もう〜、こんなに無理だよ〜」


 弱音を吐いたるい、気分転換にケータイを見るとチカチカ光っている事に気付き、ケータイに扱った。