ラベンダー畑おぼえてる?

「ウチらも?何でそんな事せんとあかんわけ?るいだけで、ウチラはフリでええ…………」

「何でも!!わかった?」

「あ、ああ……………」


 奈緒に圧倒されたあかねはそれ以上聞くのをやめ、訳のわからないまま了承。


「なら、このせんべいの缶かんに手紙入れへん?」

「うん!これなら十分」

「そうや!ついでやし、他のもんも入れようや!」

「他の物?何それ?」

「決まっとるやん、宝もんや宝もん。ウチが1番大切にしとるもん入れるから、みんなも宝もん入れようや」

「別に宝ものじゃなくてもいいけど……」

「いいや宝もん!決まり!!決定!!」


 あかねの強引な一言に渋々納得した奈緒と麻理はハァーとため息を吐く。

 二人は仲良く顔を見合わせようとするが、ケンカしている事もあってすぐに顔を離した。