ラベンダー畑おぼえてる?

「そうやろう!?ウチだけかと思ったわ」

「あかねちゃんでもそういう事気にするんだね」

「もちろんやで〜!!」


 あかねの専売特許のニヤけた顔をする奈緒と麻理。あかねは真っ赤になりながらも話しを進めた。


「そんなら、ウチが教えて〜って言っても答えてくれへんそうやな」

「そうだね、私も知りたいけど…………」

「何かエエアイデアあらへんかな?」


 あかねは先ほど食べ終えた四角い缶の上に貼ってあるシールを剥がしながら、頭で何かないか考えた。


「ねえ………、あかねちゃん」

「ん?麻理どないしたん?」

「タイムカプセルとかはどう?」

「たいむ………かぷせる?ああ〜、たいむかぷせるねたいむかぷせる」


 明らかに意味がわかっていないあかねは笑顔でごまかすが、麻理は知らない事を見抜いていた。