ラベンダー畑おぼえてる?

 公園に戻ると相変わらず奈緒は回復しておらず、日射病みたいに意識が戻っていない。


「アレ?麻理おらへん、どこいったん?」

「…………………アレ」

「え、アレ?」


 指差す方向を見るあかね、その方向を見ると麻理がそこに立っており、公園で一カ所だけある大きな壁に描かれている絵を眺めていた。


「何しとん?おーーい麻理!ジュース買ってきたでーーーー!!」


 あかねの大声に気付いた麻理は急いで三人のもとに走った。


「あんなとこで何してたん?」

「絵を見てたの。私、絵が好きなんだ」

「絵が好きなん?そんなもん腹の足しにもならんわ〜。それより、ジュース」

「ありがとう」


 あかねは指輪をしていない右手でジュースを渡し、ノドが渇いていたあかねと麻理はフタを開けると勢いよく飲む。