ラベンダー畑おぼえてる?

「クマちゃん、クマちゃんの時みたいにすれば出来るよ」

「…………………クマちゃん?」

「前にあかねちゃんとネコのぬいぐるみで遊んでいたでしょう?あんな風に」

「で………………でも」

「るい…………、ううん、るいちゃんならきっと出来るって」

「………………うん」

「ならもう一度、よ〜いスタート」


 先ほどの位置に戻った二人。先ほど同様、奈緒はるいに背中を向け、るいは奈緒のところまで走り駆け寄った。


「奈緒、待って」

「・・・・・」


 奈緒は一瞬そうそうと言わんばかりの顔をし、すぐに役に戻って真顔に。


「奈緒、お前の事が好きだ!」

「……る、るいちゃん」


 いつも見ないるいの頼もしい口調に奈緒はドキっとしてしまい、奈緒は顔が真っ赤になってしまった。