ラベンダー畑おぼえてる?

 雅明の家に着いた二人。雅明の家は一つの家で別々の商売をしており、父親は時計の修理専門店、母親は日用品と駄菓子を販売。

 父親のとこは閑古鳥が鳴いており、母親の店は近くの主婦や子供で賑わっていた。


「かあちゃん、ただいま」

「おかえりー、……………るいちゃんじゃない?」


 るいは頭を下げて挨拶し、雅明の母親は店にいたお客をほっぽり出して、るいのところへ。


「るいちゃん、ずいぶん大人になったね〜。おばさん嬉しいー」

「……………はい」

「まあ、そんな大人しいとこは変わんないなー」


 その一言にるいの顔はわずかばかり不安になっており、身体がかすかに震えていた。


「か、かあちゃん。お客さんほっといていいの?」

「あ、そうだった。またねるいちゃん」


 雅明はるいの手を引いて、抵抗する事もなく奥にある雅明の部屋へ。