ラベンダー畑おぼえてる?

 それから放課後、何かのプライドを傷つけられたるいのやる気はますます失せ、カバンに教科書などを詰めていた。

 この間にいつもなら奈緒が来るのだが、カバンに教科書入れ終わっても奈緒の来る様子はなく、代わりにあかねがるいのとこに立っていた。


「るい、ウチらも帰ろうか?」

「………うん?…………奈緒は?」

「授業終わったら、さっさ帰ったで〜」

「………………そう」

「それよりるい、書いてあったやつ事なんやけど、それらしきもんは見つといたよ」

「書いてあった?」

「ラベンダーの件やラベンダー」

「あ〜あ、ラベンダー畑ね」

「何箇所かラベンダーや花関係のやつネットで調べてん、今日行く?」

「………うん、そうしよう!」


 カバンを持つと二人は教室から勢いよく飛び出し、そのまま学校近くのバス停へ。