「…でもさ、やっぱりミクは流石俺の彼女なだけあるよな」 ミク。それが女の名前なのだろう。 「………何が?」 彼女は不思議そうに首を傾げる。その反動で肩まである髪が女の子らしいガーディアン、また何色にも染まることのない白生地に垂れた。 「俺が不安だ、ってすぐ分かっただろ」 男はミクの艶やかな黒髪に指を絡ませ、嬉しそうに笑う。 「…当たり前じゃない。私は貴方の彼女だもの」 何を今更、と優しい口調とともに天使のような笑顔を浮かべた。