「優…。俺、やばいの見ちゃったかも…。優、和希見つけたら学校学校出ろ!俺はクラスのやつらにも伝えるからひとまず教室に言いに行ってくるから!」
メッセージは終わっていた。
奏汰の声は焦っていて震えていた。
奏汰が声を震わせるなんて今までなかった。だからただ事ではない。そう俺は確信した。
「和…。どうする?」
「まずは奏汰に言われた通り出よう」
「うん」
屋上と校舎を繋ぐドアを開けようとした
その時のことだった。