「寂しい思いばっかさせてごめんな?」



そんな優しいことを言うから、声を出したら涙が出そうで、首を大きく横に振った。



「もうそんな思いは、ぜってぇにさせねぇから」



我慢していた涙が、目尻から一粒こぼれ落ちた。



「絢華、こっち見て」



ゆっくり顔を上げると、予想通り、優太は柔らかい笑みを浮かべていて、一粒どころか次々と涙が溢れてきた。


優太は次から次へと溢れてくる涙を、親指で拭ってくれて、瞼にキスを一つ落とした。



「……もう一回シてもいい?」


「え!?」



もう一回!?



「もう、好きすぎて仕方ねぇ、……もう一回抱きてぇ」



凄く嬉しい言葉だけれど、身体がまだダルいのに、またあの痛さがくると思うと……簡単には首を縦に振れない。



「俺、盛りすぎだよな。……ごめんな」


「ち、ちがうよ!身体がね、ちょっぴりダルくて」


「……あ゙ー、俺最低じゃん!」



沈黙が続いたかと思えば、優太は突然頭をかきむしりながら、叫び始めた。



「優太?」


「ごめん。……俺、何だかんだ言っても、結局自分のことしか考えてねぇのかも」