流れ星☆彡

ひんやりとした空気……


シーンと静まり返った廊下……


だんだん息が苦しくなって……


足が重くなって……


身体が震えて……


だって……


この場所、どこへ続くかわかってる。


おばあちゃんの時にも、この廊下を通った。


イヤだ……


行きたくない……


見たくない……


こんなところに優太はいないんだから。


いつの間にか、足を止めていて……



「絢華ちゃん?」


「どこ、……行く、の?」


「こっちにいるって」


「誰、が?」


「……優太くん」


「いないよ、……優太は……こんなとこに、いないもん」



いるわけがない。



「今頃、家に帰ってるかもしれない。あたし、帰らなきゃ……」



蒼太の手をぎゅっと握り直して、180度方向転換した。



「絢華ちゃん!」



隼人さんに腕をつかまれ、



「信じたくないのはわかるけど、……優太くんは、ここにいるんだよ」



隼人さんが、やさしく諭すように言ってくれるけれど……



「……やだっ……」



また涙がポロポロと溢れてきた。