ひんやりとした空気……
シーンと静まり返った廊下……
だんだん息が苦しくなって……
足が重くなって……
身体が震えて……
だって……
この場所、どこへ続くかわかってる。
おばあちゃんの時にも、この廊下を通った。
イヤだ……
行きたくない……
見たくない……
こんなところに優太はいないんだから。
いつの間にか、足を止めていて……
「絢華ちゃん?」
「どこ、……行く、の?」
「こっちにいるって」
「誰、が?」
「……優太くん」
「いないよ、……優太は……こんなとこに、いないもん」
いるわけがない。
「今頃、家に帰ってるかもしれない。あたし、帰らなきゃ……」
蒼太の手をぎゅっと握り直して、180度方向転換した。
「絢華ちゃん!」
隼人さんに腕をつかまれ、
「信じたくないのはわかるけど、……優太くんは、ここにいるんだよ」
隼人さんが、やさしく諭すように言ってくれるけれど……
「……やだっ……」
また涙がポロポロと溢れてきた。
シーンと静まり返った廊下……
だんだん息が苦しくなって……
足が重くなって……
身体が震えて……
だって……
この場所、どこへ続くかわかってる。
おばあちゃんの時にも、この廊下を通った。
イヤだ……
行きたくない……
見たくない……
こんなところに優太はいないんだから。
いつの間にか、足を止めていて……
「絢華ちゃん?」
「どこ、……行く、の?」
「こっちにいるって」
「誰、が?」
「……優太くん」
「いないよ、……優太は……こんなとこに、いないもん」
いるわけがない。
「今頃、家に帰ってるかもしれない。あたし、帰らなきゃ……」
蒼太の手をぎゅっと握り直して、180度方向転換した。
「絢華ちゃん!」
隼人さんに腕をつかまれ、
「信じたくないのはわかるけど、……優太くんは、ここにいるんだよ」
隼人さんが、やさしく諭すように言ってくれるけれど……
「……やだっ……」
また涙がポロポロと溢れてきた。


