流れ星☆彡

携帯で時間を見ると、もう七時近く。


さすがに心配になってきた。


会社に電話をかけようとした瞬間……



プルルル…プルルル…



家の固定電話が鳴り響いた。



「はい、藤本です」


“藤本優太さんのお宅ですか?”



えっ、なに?


セールスか何か?


変な電話じゃないよね?



「そうですけど」



不信感いっぱいに言葉を返すと……



“警察のものですが、先ほど藤本優太さんが事故に遭われ、亡くなられました”



は?


何、……言ってんの?



「えっ……あの、言ってることの、意味が……」



わからないはずなのに……


手が震えてきちゃって……


涙がポロポロ出てきちゃって……



“藤本さんは○○総合病院へ―――……”



受話器を手放してしまった。


え、どういうこと?


……亡くなった?


何、言ってんの?



「ママ…ママ…」


横で蒼太があたしにしがみついていて……


意味が、わからない。


気付いたら、携帯を手にしていて……


誰かに電話をかけていた。



“絢華ちゃん?どうしたの?”



あたし、佳菜子さんに電話したんだ。