「優太から電話が掛かってきたから、テンションがあがったの!蒼太にかわってもいい?」


“はは、そっか、かわれよ”


「蒼太、パパだよ」



蒼太の耳に携帯を当ててあげると、



「パパ、……うん……うん…」



さっきまでの機嫌の悪さはどこへ行ったのってくらいに、蒼太はニコニコしながら話してる。


話が終わったのか、蒼太から差し出された携帯を受け取った。



“今から寝るってさ”


「ほんとに?」



半信半疑に聞くと……



“はは、信用ねぇな。あ、そうだ。俺、今からこっち出るから、そうだな……たぶん五時頃には着くと思う”


「うん、わかった。気を付けて帰ってきてね」


“ん、じゃ、またあとでな。……絢華、愛してるよ”


「な、なに言ってんの!?」


“あはは”



電話なのに、凄くどきどきしちゃったじゃん。


電話をきったあと、優太が言った通り蒼太はすぐに寝てしまった。


あたしもその横に寝転がって、目を閉じた。