流れ星☆彡

.



「わっ、蒼太!ダメだよーっ!」



夕食の準備をしていると、蒼太がクリスマスツリーの飾りを引っ張っていることに気付いた。


飾りがキラキラしているから、つい手を伸ばしたくなるのはわかるけれど、倒れたりしたら危ない。


慌てて止めに入る。



「蒼太、これ引っ張ったら危ないんだよ。これあげるから、こっちで遊ぼうね」



そう言って、蒼太がつかんでいた飾りを渡して、クリスマスツリーから遠ざけた。


でも……


数分後……



「わーっ!蒼太ぁー!」



さっきの飾りは放り投げて、次の飾りに食い付いていた。


結局準備は進まなくて……


蒼太がお昼寝している時にやろうと思っていたのに……


蒼太を寝かせるために添い寝していたら、一緒に寝ちゃって……


目が覚めた時……


蒼太も一緒に起きちゃって……



ガーーーン……



終わった。


今日はイブなのに……


てか、どうしよう。


今からやって間に合うの?


……間に合わなくても、作らなきゃ。



クリスマスツリーを、蒼太が入れない部屋に移動させて、夕食の準備にとりかかった。


時々、蒼太が足に絡んで邪魔をしてきたり、いろんなところを物色して困らせたりしてきて、なかなか準備が進まなかった。