流れ星☆彡

蒼太が寝たあと、優太はあたしのお腹をそーっとさすりながら



「絢華、次は女がいいな」



女?



「こればっかりはね。でも、前に優太は“女だったら嫁にはやれねぇから男を産め”って言ってたじゃん」


「はは、そうだったな。でもさ、絢華にそっくりな娘にも会いたくなった」


「ふふ、そうだね。でも、あたしに似てくれるのかな。蒼太はどこからどう見ても優太なんだもん」



あたしがこう言えば、優太は首を傾げながら



「そうか?俺から見れば、絢華にも似てるけど」


「えっ、うそ!?」


「あはは、そんなに驚くことか?」


「だって」



どこからどう見ても優太じゃん。


どこがあたしに似てるの?


麻衣ちゃんも紗羽も菜摘も、優太にそっくりって言っていたのに。




「絢華、……また一つ、幸せな家族に近づいたな」


「うん。……でも、……今のままでも十分幸せだよ」



横に座る優太の肩に頭を預けて目を閉じると、目尻から一筋の涙が頬を伝った。


優太は中学生の頃まで両親がそろっていたけれど、仲のいい姿は見たことがないって言っていた。


だから……


優太にとってもあたしにとっても、こうやってパパがいて、ママがいて、息子がいて、また新たに新しい命がお腹に宿って……


こんな当たり前のようなこの状況が、凄く凄く幸せなんだ。


平凡でもいい……


こうやって、家族で笑い合えれば。


ただそれだけで……


幸せなんだから。