あたしの横に優太が座って



「絢華、ハッピーバースデー」


「ありがとう」



そう言って、手に持っていた優太のビールとあたしの酎ハイをコツンと合わせる。



「乾杯!」



あんまり早く飲むと、寝るのも記憶が飛ぶのも早くなりそうだから、おつまみも口に運びながら、酎ハイをゆっくりと喉へ流す。



「今日はゆっくりだな?」


「うん」



でも身体も顔も熱い。


立ち上がったら、きっと足がふらつく。


なんか、ボーッとしてきた。



「絢華?」


「……ん?」



返事もワンテンポ遅れてしまう。


優太を見上げると……


やさしいキスが降ってきて……


アルコールが入っているせいか、身体がすぐに熱くなった。



「…ゆ、た……んッ…」



優太の首に腕を回す。


優太は口許に“ふっ”と笑みを浮かべながら



「やっぱり……大胆」



そう言って、深く口付けてきた。



そのあとは……



もう記憶になくて……



朝起きて……



自分の姿を見て……



落ち込んでしまったのは……



言うまでもない。