『今は、これからの絢華との生活だけを考えていきたい』



なんて言うから、涙が溢れて止まらなかった。


それと……


おばあちゃんを一人にしたくなかったから、正直一緒に住みたいなって思っていた。


優太もそれに賛成してくれた。


でもおばあちゃんが、遠慮したのか



『お嫁に行くんだからこの家を出ていきなさい。二人で新しい生活を始めなさい』



と言った。


でもやっぱり納得できなくて、何度もおばあちゃんを説得したけれど、断固として首を縦には振らなかった。


だから、おばあちゃんがいつでも来れるように、あたし達がいつでも行けるように、近い場所でアパートを借りた。