流れ星☆彡

もっと近づきたくて、今度はあたしから口付けた。


明らかに困った顔をした優太。



「……イヤ、だった?」


「そんなことねぇよ」



それからは、ずっと沈黙だった。



「優太、……好き」


「ん、俺も絢華が好きだよ」


「ほんとに?」


「ん、ほんと」



さっきの困った顔が、今はやさしい表情になっている。


良かった……



「そろそろ帰るよ」


「えっ、もう?」


「ん」


「ヤダ、帰らないで」



こんなにやさしい表情をした優太を、帰したくない。



「ずっと一緒にいてよ」



どうせ帰っても一人なのに、どうして優太は“もっと絢華といたい”って思ってくれないの?



「ごめんな、もう帰るよ」


「……」


「絢華、じゃあな、また連絡するよ。おやすみ」



そう言って、部屋を出ていった。




どうしてだろう……


優太との時間の中で、嬉しいことも幸せなこともいっぱいあるのに……


どうして心は満たされないんだろう……