流れ星☆彡

つい、ずっと付けてていいのか聞いてしまった。


遠回しに“ずっとそばにいたい”って……



「ねぇ、……優太……」


「ん?」


「一つ、……お願いがあるんだけど」


「何?」



心臓がどきどきしてきた。


優太にも聞こえるんじゃないかってほどに、大きく音をたてている。



「…………キスして」



優太の綺麗な瞳を見つめながら言ったから、動揺してるってはっきりとわかった。



「なに、……突然」



動揺の瞳が、困惑のそれに変わる。


困ってるんだ。



「だって、……優太のキス……好きなんだもん。優太と、……キスしたい」



消えそうなほどの小さな声で言ったから、優太には届いていなかったのかもしれない。



「……」



しばらく沈黙が続いたあと、優太はあたしの肩に腕を回して引き寄せた。


優太のぬくもりに涙が出そうになる。



「絢華」



顔を上げると、ゆっくりと優太が近づいてきて……


触れるだけのキスをした。


えっ、それだけ?